大阪府八尾市(2) 「ブラシ産業」で地場磨き 世界4位の『新田ゼラチン』に注目

★大阪府八尾市(2)

2016.09.09

 前回は大阪府八尾市を“歴史のまち”として紹介したが、実は“ものづくりのまち”の方が有名だ。市の調査によると市内には約1万2000の事業所があり、従業者の割合は「製造業」が最も多く、約40%を占める。

 特産品は歯ブラシやヘアブラシなどのブラシ。全日本ブラシ工業協同組合によると、年間4億5000万本の歯ブラシ生産量のうち4割が八尾市内で生産されているという。

 ブラシ産業が重要な地場産業である証しとして市は2005年、「ブラシの記念碑」を近鉄八尾駅前広場に設置した。この記念碑に並んで「河内木綿伝承の地」記念碑がある。こちらは1983年の建立だ。どちらも広場の景色に溶け込んで目立たず、見逃している人も多そうだ。

 河内木綿の原料となる綿花は1700年頃から八尾を中心とした河内地方で生産されていた。しかし明治中頃になると安い輸入綿が流入、河内木綿は市場を奪われて衰退した。そこで農家が副業としてブラシ作りを手がけるようになり、地場産業に発展したのである。

 一方で市は新たな産業の創出を目指した「ものづくり企業の持つ技術力を生かした地域商業の振興」にも力を入れている。

 具体的には製造現場の競争力強化を目的とした「八尾市製造業現場改善支援事業」、市内企業の参入意欲が高い「医療・介護機器分野参入支援事業」、商品開発力・企画力を高めブランド化を推進する「八尾市製品・サービス開発型クリエイティブ産業創出事業」などを実施しているが、成果はまだ先になりそうだ。

 しかし、すでに市内にはすごいメーカーが存在している。新田ゼラチン(4977)は生産量で日本最大、世界でも第4位のゼラチンメーカー。成長市場のアジアを主戦場として海外売上高を3割まで高めており、今後の成長が期待できる。 (山本信幸)

 

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