奈良県大和高田市(2) 「奈良さくらコットン」で6次産業化推進 『ユニチカ』仕込み時

2016.09.30

奈良県大和高田市「わったーらんど」
奈良県大和高田市「わったーらんど」【拡大】

★奈良県大和高田市(2)

 奈良県大和高田市が策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に、「六次産業化の支援」という項目がある。内容は特産の「奈良さくらコットン製品」の販売強化に加え、観光ツアーに綿畑やコットン製品製造工場を組み入れて、綿という農業資源を活用した六次産業化を推進するというものだ。

 大和高田と綿という組み合わせには意外感があるが、実は江戸時代から稲作と交代で栽培できる作物として綿栽培が行われていた。品質の良い繰り綿(種を取り除いた綿)は、「和州第一之売物」(和州は大和のこと)として有名だったという。

 1896(明治29)年、地元資本が大和紡績工場を設立して、本格的な綿製品の生産が始まった。しかし、工場は数奇な運命をたどる。1902(明治35)年に摂津紡績に吸収され、1918(大正7)年に尼崎紡績と合併し大日本紡績となり、1969年にユニチカとなったが、日米経済摩擦の影響で1977年に閉鎖され、跡地にはショッピングセンターのオークタウン大和高田が建設された。

 同時に綿栽培も衰退したが2006年、大和高田商工会議所会員の間で、綿畑のある風景を再現する話がまとまった。市から紡績工場は消えたが、織物の技術を受け継ぐ町工場は元気なのだ。

 市役所近くの畑を確保して「わったーらんど」と名付け、除草剤や殺虫剤を使わずに育て手摘みにこだわった綿花の栽培が始まった。摘み取られた綿は染色をせず糸となり。ベビー用品に使われる「奈良さくらコットン」となる。

 早摘み銘柄はユニチカ(3103)。業績がいまいちのため株価は60円前後だが、経営立て直しを目的とした新中期経営計画(2014年4月〜2018年3月までの4年間)の進捗はおおむね順調。今のうちに仕込んでおくといいかもしれない。 (山本信幸) =おわり

 

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