イタリア政局の混乱で一時、EU存続に懸念が生じ、世界の市場でリスク回避の動きが広がりました。
しかし、その影響も限定的だったことやNYダウが最高値を連日更新していることから、日経平均も一時、1万9000円台に突入し、年初来高値を更新しています。
今の株式市場は、かなり強い相場で多少の悪材料もはね返す力があります。トランプ新大統領への期待感や米ドル為替の円安進行を背景に、当面は日本市場も好調な地合いが継続するでしょう。
このような環境では、業績が好調で、上昇トレンドを形成している銘柄の値上がりを期待する順張り戦略が有効です。
私が注目したのは『ダイニチ工業』(5951)です。同社は、石油ファンヒーター大手で、加湿器の販売なども手掛けています。
同社を「業績が好調に推移している割安銘柄」として注目します。今期業績予想を売上高180億円(前年同期比+4・2%)、営業利益6億円(同+61・3%)、当期純利益4億1000万円(同+98・1%)と大幅な増益を見込みます。
気象庁によると、年末年始はラニーニャ現象で、冬の気温は例年より下がる可能性が高いそうです。主力の石油暖房機器は、気温が低いほど需要が増加します。