【人たらしの極意】「絶夜 LiLiCo写真集」出版!「前夜」の反省は何だった

LiLiCoの写真集「前夜」を告知した当時の「モッツニュース」

 三社祭が盛況だった先週末、東京・浅草観音温泉の前でふと立ち止まった。昭和32(1957)年にできたレトロな黒湯はタイル貼りで湯船は半円形。熱めとぬるめに分かれ浅草名物だったが昨年閉めてしまった。

 このロケ地で私は2つのヘアヌード写真集をプロデュースした。ひとつは渋谷の道頓堀劇場で“オナニー・クイーン”と呼ばれた清水ひとみの「東京ストリップ」(1998年、沢渡朔撮影)。もうひとつが、当時は無名に近いハーフタレントだったLiLiCo(リリコ)の、「前夜 LILIKO」(95年、加納典明撮影)だった。

 当時、加納典明は「月刊THE TENMEI」の過激なヌード表現をめぐり裁判中で、出版界から遠ざけられていたが、私は思いきって起用した。

 LiLiCoは、下積みが長く、歌手修業をしながらホームレス生活など辛苦を刻んでいた。

 「ゆっくりとお風呂に入りたい」という彼女の願いを聞き入れ、古色蒼然とした観音温泉をロケ地に選んだ。そこで何の躊躇(ちゅうちょ)もなく観音様ならぬヘアをご開帳。父親はスウェーデン貴族の血を引くというだけあって、威風堂々の豊満な肉体に、私は礼賛の意味で「まるで女バイキングのようだ」と感嘆したものだった。

 近い将来の大ブレークを予感させ、タイトルも「前夜」とした。加納はヘアヌード論争の中、「社会にケンカを売る」と息巻いていたが、警視庁の摘発後は、「反省している。今後こういうことはしない」と一転して謝罪。ヘアヌードブームが沈静化してしまった。

 2001年に「王様のブランチ」で映画コメンテーターとして売り出し、人気者になったLiLiCoの活躍はご存じの通り。私は周囲の出版関係者からヘアヌード時代の“暴露”を迫られても、じっと封印してきた。

 ところが、今月になって突然、加納典明撮影による「絶夜 LiLiCo写真集」を出版した。なぜ今? 過去はもういいが、私はこれまでも、今も断固として「反省」なんかしていない!! (出版プロデューサー)

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