【人たらしの極意】「くさや」CM論争に決着、政治家らの“うさんくささ”にファブリーズを!

食べるとうまい「くさや」

 先週末の5月27~28日、東京都の八丈島にある八丈神社で例大祭があった。島民200人が集まったが、恒例の百貫神輿(みこし)は担ぎ手の若者が不足していて中止に。かわって名物のくさやの干物をつつきながらの宴があり“CM論争”のてんまつが話題になった。

 消臭剤ファブリーズのCMが昨年末、大炎上した。「くさやvsファブリーズ」を究極対決と称し、研究室風の部屋で「日本一くさい食べ物」と紹介された「くさや」に、主婦らしき女たちは「うわー、くさいです」と顔をしかめる。白衣姿の男性が、くさやの隣にファブリーズを置くと、「あら、臭くない」…。

 CMが流れるや、「くさやのイメージが損なわれる」「バカにされている」と地元民や水産加工業者、左党から大ブーイングの嵐になったのだ。

 「高須さん、大クレームの末に、CMを撮り直していただきました」と八丈島の観光関係者。

 4月からメーカーのサイトなどで流れているCMの新動画にはお笑いコンビの千鳥が登場する。2人は車で八丈島の水産加工場を訪ね、江戸時代から使い続けている「くさや汁」に顔をしかめながらも、くさやを車内に持ち込む。そのニオイをファブリーズで消せるか?!という旅番組仕立て。

 ニオイだけでなく、おいしさまでフォローした新CMで論争は決着した。酒飲みの私にとって好物のくさや。西の「塩くじら」と並ぶ大珍味で、くさやを家で焼けばドブのニオイもする。でも、食べると実にうまいのだ!

 思えばいま嘘八百を並べたてている政治家や、テレビで美辞麗句を並べる女流文化人の“うさんくささ”よりも、くさやのニオイはずっと罪が軽い。ファブリーズを置きたい場所は他にある。 (出版プロデューサー)

 ■高須基仁の“百花繚乱”独り言HP=「高須基仁」で検索