【元文春エース記者 竜太郎が見た!】山尾氏と豊田氏、渦中のママ議員は似た者同士 キャリアウーマンの一方で「良き母親」ウリに

山尾志桜里氏

 山尾志桜里氏(43)と豊田真由子氏(42)、2人は今、“渦中のオンナ”である。ともにテレビのワイドショーをにぎわしている。

 山尾氏は9歳年下のイケメン弁護士と「お泊まり禁断愛」が「週刊文春」に報じられ、「このハゲーッ!」と秘書への暴言スキャンダルで雲隠れしていた豊田氏は月刊の「文藝春秋」で独占告白。報道後初めて口を開いた。

 政治部記者の解説。

 「不倫疑惑を受けて山尾氏は7日夜に釈明会見を開き、『男女の関係はない』と否定したものの、報道陣からの質疑応答を避け足早に国会を後にした。日頃の舌鋒鋭い彼女らしからぬ態度に批判が高まっていますし、『一線を越えているんだろう』といぶかしむ声も多い」

 一方の豊田氏に関しては「不安定な精神状態で入院を続けていたということですが、それを理由に自分の口で説明することを避けてきた。本人は文藝春秋のインタビューで『国会議員は辞めない』と話しており、臨時国会が始まるであろう9月25日までに会見を開くなど何らかの形で表に出てくるのではないか」。

 奇しくも今回、週刊文春と文藝春秋、同じ出版社の二大看板雑誌にフォーカスされた2人には意外なほど共通点が多い。

 民進党を離党した山尾氏は愛知7区選出の衆議院議員2期目で、自民党公認で出馬した豊田氏も埼玉4区選出の同じく2期目。1974年生まれの“同級生”でもある。

 輝かしい経歴も似ていて、山尾氏は小4のときにミュージカル「アニー」の初代アニー役を務め、東京学芸大付属中・高等学校、東京大学法学部を卒業後、司法試験に合格。2007年まで検察官だった。豊田も桜蔭中・高等学校から東京大学法学部を卒業し、厚労省官僚となり、ハーバード大学大学院へ国費留学もしている。

 2人とも政界のジャンヌダルクと期待され、バリバリのキャリアウーマンでありながら、一方で「良き妻」「良き母親」を売り物にしていた。

 山尾氏はIT実業家の夫との間に長男がおり、豊田氏には国交省官僚の夫と長男、長女がいる。待機児童問題で世の中の多くの女性から賞賛と共感を得た山尾氏。同じく母親の立場から政治的スタンスを明確にしていた豊田氏。

 よく似た2人はそれぞれ“不倫”と“暴行”という不名誉な疑惑を残した。いろんな母親がいるものだ。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。