【元文春エース記者 竜太郎が見た!】安室奈美恵、ケジメと感謝の沖縄凱旋→引退決意 「実は噂はかねてから出ていた」

笑顔の陰にはさまざまな思いがある

 9月20日、安室奈美恵(40)の公式サイトで電撃的な発表があった。

 「今日は、私が長年心に思い、この25周年という節目の年に決意した事を書きたいと思います。『わたくし安室奈美恵は、2018年9月16日をもって引退することを決意致しましたので、この場を借りてファンの皆様にご報告させていただきます。』」

 それは故郷・沖縄の凱旋ライブから3日後のことだった。

 「沖縄でのライブは10年に行われた全国ツアー『パストフューチャー』以来7年ぶり。ソロライブとしては00年の『ビッグウェイブホノルル』以来12年ぶりだった前回の20周年記念公演は台風のため中止になったので、まさに今回は悲願の公演でした。2日間で5万2000人を動員し大成功に終わりましたが、実は、この公演が終わったら安室は引退する、という噂はかねてから出ていたのです」(音楽関係者)

 沖縄県那覇市で生まれ、小5のときに沖縄アクターズスクールに入り、中2でスーパーモンキーズの一員として芸能界デビュー。上京後は瞬く間にスーパースターへの道を駆け上がり、1997年にはTRFのSAMと結婚、同年の紅白歌合戦で「CAN YOU CELEBRATE?」を歌ったのは伝説化している。翌年には長男を出産し産休から復帰、芸能活動を再開したがその直後、99年、突然の悲劇に見舞われる。

 「安室の母親が再婚した夫の弟に殺害されるという事件が起き、全国的なニュースになりました。安室は、シングルマザーで苦労して自分を育ててくれた母親に感謝しており、これから親孝行という時期だっただけにショックは大きかった。その後のゴタゴタもあり、大好きな沖縄だけれども、どこか遠ざけてしまう気持ちもあったようです。沖縄凱旋には自分なりの気持ちのけじめと、自分を育んでくれた地元への感謝があると思います」(前出・音楽関係者)

 デビューから四半世紀経ようとするいまも、若年層から同世代まで熱狂的な人気を誇る安室。切れの良いダンスと圧倒的な歌唱力によるパフォーマンスはアスリート並みの体力・気力によって支えられている。当然、40歳での引退を惜しむ声も多いが、彼女が自らの美学をもって導いた結論である。あと1年の道のりにエールを送りたい。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。