【人たらしの極意】「手招きする妖艶な中国女性たちの素顔とは…」 新橋ガード下の“闇”に踏み込んだ本橋信宏氏の新著

「新橋アンダーグラウンド」(駒草出版)

 エロス、サブカル、反体制を書き続け、最近では東京の街に深く潜行した著作で知られる本橋信宏の新著が出た。闇市跡や花街の名残がある新橋の秘密を解き明かした『新橋アンダーグラウンド』(駒草出版)である。

 私と本橋は四半世紀にわたる付き合いだ。彼の著書『悪人志願』では、ヘアヌードプロデューサー時代の私の“悪業”を世間に知らしめた。

 「高須さん、東京の魔界を“アンダーグラウンド”と名付けてシリーズ出版しているんですよ」と近況を話す本橋。鶯谷、渋谷円山町、上野に続く力作だ。私のモッツ出版も新橋5丁目の昭和レトロなビルに入居している。

 《西銀座から新橋に伸びる人外魔境のようなガード下の半地下通路の正体とは》

 《ニュー新橋ビル二階であちこちから手招きする妖艶な中国女性たちの素顔とは》

 エピローグを読むだけでもそそられる。とりわけガード下の“闇”に踏み込んだ観察眼には、「耽美」と「色気」が文章から漂う。私は、「泉鏡花賞を取れよ」と励ました。

 飲む・打つ・買うはアウトローの真骨頂ではあるが、新橋には目に見えない形で蔓延(はびこ)っているのだ。ラブホテルはないが、奇妙な休憩所が街のそこここにある。親しくしている某紙の文化部長が、中国人のキャッチガールにひっかかったあげく、昏睡強盗に遭ったこともある。おっぱいパブもデリヘルも飲み込む街で、サラリーマンたちは口を閉じ、密かに楽しんでいる。

 私がこの原稿を書いている事務所の周りは、デリヘル嬢の待機場所として間借りする部屋だらけ。だが、すでにOLとデリヘル嬢の区別がつかないほど街に溶け込んでいる。(出版プロデューサー)

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