【元文春エース記者 竜太郎が見た!】覚醒剤逮捕の浅野父、ギリギリの「親心」 事務所社長だということ頑なに口を閉ざし…

浅野忠信(写真)との関係を頑なに明かさなかった佐藤容疑者

 「佐藤幸久容疑者は11月30日の朝に覚醒剤使用容疑で警視庁渋谷署に逮捕されたのですが、スクープしたのは12月5日のフジテレビの昼ニュースでした。実はその前日に佐藤容疑者が浅野忠信の父親で所属事務所の社長だということがようやくわかったのです。本人もそのことに関しては頑なに口を閉ざしていたようです」(捜査関係者)

 浅野忠信(44)といえば、いまや“日本を代表する映画俳優”。昨今の芸能界薬物事件は橋爪功と橋爪遼、清水アキラと清水良太郎のようにバカ息子(共に覚醒剤使用容疑で逮捕)との親子関係が取り沙汰されたが、まさか、父親が息子の足を引っ張るとは。また、よりによって浅野の主演ドラマ「刑事ゆがみ」の放送中だ。

 佐藤容疑者が1996年に設立した芸能事務所「アノレ」には浅野を筆頭に、もともと彼の付き人をしていてその後、俳優として成功した加瀬亮(43)、ドラマやCMで活躍中の新井浩文(38)、また三浦友和と山口百恵の次男で若手注目株の三浦貴大(32)らキラリと光る役者がそろっている。

 「アノレの佐藤さんが覚醒剤と聞いて本当にびっくりしました。変な噂も聞いたことはないし、小さい事務所ながら世界に通用するような映画俳優を育てたいという考えで、岩井俊二や是枝裕和、青山真治ら有能な監督の信頼も厚かった。別の事務所にいた新井浩文が自ら望んでアノレに移籍したくらい、俳優のことを親身に考えてくれるという評判です」(映画関係者)

 佐藤容疑者は大学卒業後、一般企業の営業職を経て芸能界のマネジメントの世界へ。一時は石倉三郎のマネジャーをしていたこともある。浅野忠信が中学生の頃、芸能界デビューとなるドラマ「三年B組金八先生III」のオーディションを勧めたのも父親の佐藤容疑者だった。その後浅野は、前出の監督作品に出演を重ね、「孔雀」(クリストファー・ドイル監督)、「モンゴル」(セルゲイ・ボドロフ監督)など海外映画の主演を果たし、近年は「マイティ・ソー」「バトルシップ」といったハリウッド作品にも重要な役で抜擢。そうした活躍の裏には父親との二人三脚、そして折々の確執や葛藤があったという。

 父親の逮捕を受け、浅野は、「父は大きな過ちを犯しましたが、僕にとってはたった一人の父ですので、今は父のことがとても気がかりです」

 優しくも切ない息子の言葉。佐藤容疑者はどう思うのだろうか。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。