【芸能界スキャンダル 2017年総まくり】元スマ、のん…芸能人の事務所独立 商品価値上げたローラ、新たなビジネスパターンなるか

トラブルにも負けないローラの強さはどこからくるのか

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 今年は芸能人の「独立」が話題をさらった。元SMAPの香取慎吾(40)、稲垣吾郎(44)、草なぎ剛(43)の3人は独立後、巧みな戦略で露出を増やしている。

 タレントの独立は、芸能プロダクションからすると売る商品がなくなることを意味する。ローラ(27)の独立騒動はそれを端的に示す。7億円以上とも言われる売り上げがなくなることは死活問題だからだ。

 彼女は自動的に契約が10年も更新されるのは不当と主張。親族が個人事務所を立ち上げるなど互いの主張は平行線をたどり、騒動は泥沼化するとも見られていた。

 日本の芸能界では「所属事務所で10年間働けば独立は仕方がない」という暗黙の了解があるが、ローラのような10年間拘束契約は見当たらない。

 独立宣言後もローラの勢いは止まらない。楽天、ユニクロ、リクルート、サントリーなど大手15社のCMに出演、「CMの女王」の座は堅固だ。

 現在のローラを支えているのは当時のスタッフといわれる。テレビ出演が減った結果、オバカ評価がなくなり、商品価値を上げている。ローラのような独立がビジネスパターンになる可能性がある。このローラの勢いを受けて、新たな進展が見られるという。

 「19日発売の『週刊女性』が円満解決のカウントダウンとして、双方が歩み寄ったと報じたのです。売り上げを失うことを恐れた事務所側は、これ以上いたずらにトラブルを長引かせるのではなく、業務提携という形で取り分を得る道を選んだようです」とマスコミ関係者は見通す。

 独立しても強力な支援があれば復帰も早い。先述の元SMAPの3人は、スタッフの力もあるが、日本財団とのつながりが深いことも活躍の場を提供することになった。ローラも独立後、大手事務所に身を寄せようとしたが、結局個人事務所を立ち上げることに。しかし、もとの事務所との関係性を保つことで、足場を維持している。

 孤立無援の独立トラブルから、完全再起したのはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレークしたのん(24)。彼女は月給5万円とも言われた待遇をめぐって所属プロから独立、本名で芸名の能年玲奈の名前さえ使えなくなった。

 今年に入り、「LINEモバイル」のCMが話題をよび、岩手銀行CM、JA全農いわての「いわて純情米・銀河のしずく」、復興庁の「共創力で進む東北プロジェクト」などで完全復活。

 のんのように孤立無縁では、ほとんど潰されてしまうが、テレビの力を借りずに、コツコツと自力で復活したのは立派。地方で生きるご当地アイドルという手もある。(芸能評論家・肥留間正明)