【壇蜜のもっとハァハァしてる?】私もこっそり…憧れだった「大人アイテム」

早く大人になりたいって思っていませんでしたか

★其ノ弐百弐拾六

 近所のドラッグストアでこんな光景を目にしました。

 恐らく小学校入学前であろう女の子が、お母さんとお買い物をしていました。女の子は、手に商品を持って「これがいい」とお母さんにおねだりの真っ最中。何ともほほえましい光景かと思いきや、彼女が手にしているのは色つきリップクリームだったのです。

 あまり凝視してはいけないと分かっていても、「これ、色ついちゃうよ。まだちょっと早いんじゃない?」と諭すお母さんと、「これがいい」と主張する娘さんの店内でのひそやかな攻防を見過ごせませんでした。チラチラ見てすみませんという気持ちです。

 結局、「アニメキャラものリップクリーム(色はつかない)」を購入することでお互いに納得した様子でしたが、娘さんにとっては色つきリップクリームが「お姉さんになるためのアイテム」として輝かしく見えていたのかもしれません。

 おませさんというか、何ともいじらしく、愛らしいなぁと37歳独身は思ってしまうのでした。お母さんからしてみたら説得が大変そうですが。

 しかし、リップクリーム自体がすでに大人のお姉さんアイテムだという認識だったようで、娘さんはお会計時のレジ脇でも大層お喜びでした。

 私にとって、あの娘さんのような時代の「大人アイテム」は洗顔フォームでした。

 子供の頃、湿疹に悩まされ、せっけんやシャンプーを自由に使うことができない時期がありました。なので、「支靜加はかゆくなっちゃうから、まだだめよ」と母に言われていた洗顔フォーム(でも母は目の前で泡立てて使うので憧れました)は、お姉さんになったら使えるんだ!! と夢が膨らむアイテムだったのです。

 隠れてこっそり使ったこともありました。顔の油分が落とされ過ぎて、かゆくてかいて、赤くなってしまったため、すぐにバレてしまったっけ。

 背伸びしたい時代…、私は10代半ばが特にそうでしたが、とても繊細で、小さなことに敏感ですぐに思い悩んでしまう。そんな思い出深い時期でした。

 今の鈍感でぼんやりした性分にいつからなってしまったのか。自分のことながら思い出せません。

 ■壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。環境省が任命する「省エネ住宅推進大使」。テレビ朝日系「ホリディラブ」が26日スタート。27日からは映画「星めぐりの町」が公開される。

 板尾創路とのテレビ埼玉「板尾壇(談)」(月曜午後11時半)、NHKラジオ第2「高校講座 保健体育」(水曜午後8時10分)、文化放送「壇蜜の耳蜜」(月曜午後7時半)に出演している。