【玉ちゃんの酔滸伝】久々に「浅草キッド」で祝福しました! 博多華丸・大吉「結成27周年ライブ」で漫才披露

打ち上げで千鳥の大悟(右)と乾杯!

 昨年6月、東京・赤坂の「スナック玉ちゃん」で、漫才コンビの博多華丸・大吉からこんな依頼を受けました。

 「玉さん、来年1月、福岡で僕たちの結成27周年ライブをやるんです。ぜひとも、そのライブで浅草キッドさんに漫才をやってもらいたいんです」

 突然のライブ出演依頼に私は困惑しました。なぜなら浅草キッドは、ここ何年もお笑いライブで漫才をしていないからです。

 客前で漫才を披露するためには、それなりの稽古をして臨まなければいけませんが、近年はおのおので仕事を別々に展開しています。互いに稽古の時間を作るのは困難になっているし、また舞台で漫才を披露することの難しさはこれまでのキャリアで深く骨身にしみていて、あえて漫才から遠ざかっていたのが現況だったのです。

 実力派漫才コンビからの出演依頼に、うまくごまかして断ろうと思っていた私でしたが、熱意と濃いめの焼酎に酔わされてしまい、またこのときはライブまでに半年以上時間もあるというので「オレは出てもいいけども、相棒(水道橋博士)次第だからさ」と言葉を濁しました。

 後日、会社の人間から「博士も出るって言ってるんで、スケジュール押さえますよ」と連絡があり、博多華丸・大吉27周年記念ライブに出演する運びとなりました。

 今月20日に行われたライブの会場は福岡サンパレスで、2000人以上の老若男女のお客さんが集まりました。チケットは即完売だったそうです。それもそのはず、博多華丸・大吉や浅草キッドのほかにもNON STYLE、パンクブーブー、南海キャンディーズ、バカリズム、次長課長、千鳥という顔ぶれ。しかもライブ開会宣言にピエール瀧、そしてエンディングにナインティナインの岡村隆史がシークレットで登場、とくればプラチナチケットとなるのは必至なのでした。

 現役の実力派若手漫才コンビがズラリと並ぶ中にベテランの私たちです。漫才は勝負ではありませんが、やはり恥ずかしい漫才を見せるわけにはいきませんでした。しかも出番は千鳥~浅草キッド~博多華丸・大吉という、トリ前を任されていたのです。

 放送コードの厳しいテレビで漫才を披露することがなかった私たち。99%がわれわれの漫才を初めて見るであろうお客さまの前で、どうにか面目を保つステージを披露できたと思っています。

 舞台終了後は、地元出身の華丸、大吉の完璧な仕切りの打ち上げ(3次会から〆ラーメンまで)を堪能しました。

 大切なゲストのもてなしを、スナックで起きた約束事が時間を経て花を開いた博多の夜でした。イヨッ、博多華丸・大吉! 27周年おめでとうございます。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(水曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)など。新刊「スナックの歩き方」(イースト新書)が発売中。