【冬ドラマ 注目の美女たち】内田理央の「海月姫」出演 エロもアクションもギャグもイケる寛容さに大器の予感

別人になりきっています

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 フジテレビ系『海月姫』(月曜午後9時)に内田理央が出演するということは知っていた。

 しかし、ドラマを見ながら、気になっていたのは「三国志オタクの『まやや』役を演っている、この赤ジャージー姿のキョーレツな女優は誰だ!?」ということだった。

 前髪で顔が隠れるボサボサヘアを後ろで1つに結び、ハイウエストでインしたジャージー姿で、指先をピンと伸ばし、手足を挙動不審に振り回して早口でまくしたて、ハイテンションな奇声をあげるオタク女のまやや。

 男子禁制の共同アパートで暮らすオタク女子たち「尼~ず」の中でも、最も原作に忠実、というか、原作からそのまま抜け出してきたようなルックスと動き。まさか内田といわれてもピンとこないほどの別人度だ。

 内田はグラビアで活躍するほか、女性ファッション誌『MORE』の専属モデルを務め、『仮面ライダードライブ』のヒロイン役で女優として本格デビュー。

 『掟上今日子の備忘録』ではかわいく腕っぷしの強い従業員を演じ、『逃げるは恥だが役に立つ』では、どんなに冷たくされてもくじけず、狙いを定めた相手に猛アタックし続ける「ポジティブモンスター」五十嵐杏奈役を演じた。

 「かわいさ」「強さ」は内田のイメージそのもの。モデル出身女優が自分の武器を最大限に生かす正攻法の路線である。

 そんな内田が「まやや」に抜擢された理由の一つは、漫画やアニメ、特撮モノなどが大好きな「オタク」をもともと公言していることだろう。

 そして、もう一つは、初主演映画『血まみれスケバンチェーンソー』だったのではないか。

 セーラー服+ふんどし+げたで、ドスのきいた低い声でツッコミを入れつつ、チェーンソーを振り回し、敵をぶった切っていく、振り切れた演技には度肝を抜かれた。

 キレのある動きも「さすが特撮ヒロイン出身」と思ったが、実はもともとは運動神経が悪く、『ドライブ』ではアクションシーンに苦戦したそうだ。それが、努力でモノにし、今では褒められるまでになったという。

 思い切りよく、出し惜しみせず、エロもアクションもギャグもイケる寛容さは、大器の予感。おまけに、意外な努力家ときたら、ホラー女優としてもコメディエンヌとしても将来性十分だ。(ドラマ評論家・田幸和歌子)

 ■海月姫 フジテレビ系月曜午後9時。主演は芳根京子。共演は瀬戸康史、工藤阿須加、木南晴夏ら。瀬戸の女装が話題を呼んでいる。