【人たらしの極意】高木美帆に高梨沙羅…勝負に挑む女性「強い闘志とアゴのエラは比例する」

高梨沙羅(写真)と高木美帆の活躍に強い女性の姿をみた

 平昌五輪スピードスケート女子1500メートルの高木美帆(23)と、ジャンプ女子ノーマルヒルの高梨沙羅(21)を深夜まで中継で見ながら、心がざわつき、銀と銅のメダル獲得に大いに感激した。

 4年前のソチ五輪で、高木は選考から漏れ、高梨はメダルに届かなかった。世間やマスコミから冷たい声を浴びながら、歯を食いしばって、見事な百倍返しのリベンジを見せてくれた。

 仕事柄、体を張ってギリギリの勝負に挑む女性たちを多く見てきたが、共通するのは「強い闘志とアゴのエラは比例する」ということだ。

 最近、日本の若者のアゴは、すっかり細くなっているが、五輪中継を見ていると、高梨に限らず、しっかりとした強いアゴを持ったメダリストが実に多い。

 そんなことを考えながら、眠れないままその日(12日)の深夜、テレビ放映されていたドイツ映画「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」(2005年)を改めて見た。

 非暴力の反ナチ組織「白バラ抵抗運動」の主要メンバーだったミュンヘン大学の女子学生、ゾフィー・ショルが主人公。大学のビラまきをとがめられ、ゲシュタポにとらえられ、ギロチン刑になるまでの最後の日々が描かれている。21歳というのに斬首刑に遭う悲運、これはつい65年ほど前の出来事である。

 ゾフィーを演じたユリア・イェンチは本作で、ヨーロッパ各映画賞の主演女優賞を数多く獲得し、アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた。ゾフィーと同様にしっかりとしたアゴのユリアが、ギロチンに挟まれる場面では、その表情から強烈な意志の強さが発せられた。

 今回のオリンピックはクーベルタン男爵の基本概念から遠のいて、政治的に利用されている。だが、ゾフィーと変わらぬ年の日本女子たちの奮闘を見ると、平和を願わずにはいられない。(出版プロデューサー)

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