【LA発】大麻の解禁加速でセレブ・ブランド人気 スヌープ・ドッグ、ウーピー・ゴールドバーグら販売

スヌープ・ドッグ(写真)もウーピー・ゴールドバーグもマリファナをビジネスにしている(USA TODAY)

 カナビス、ヘンプ、ガンジャ、ドウプ、俗語ではポットやウィード、ジョイント。これは皆、マリフアナ(大麻)を指す英語だ。

 大麻は日本をはじめ世界の多くで違法だが、米国では2012年にコロラド州で初めて合法と決まって以来、流れは解禁の方向に。カリフォルニア州でも今年から、医療用だけでなく嗜好(しこう)用大麻の21歳以上の所持、使用、売買、栽培が認められ、これで9つの州とワシントンDCで合法となった。

 「大麻はたばこや酒に比べ害が少なく、体の痛みやがん投薬療法の副作用を和らげ、アルツハイマーの進行を遅らせる」というのが解禁支持者の主張。処方箋による医療用大麻の使用は、50州中過半数の29の州で認められている。

 私の娘も大学時代に頭痛に悩み、医師から大麻を勧められたが、違法な大麻にハマる友人を何人も見ていただけに嫌がり使用せずに終わった。

 今回の解禁でサンフランシスコの地方検事局はなんと過去40年間にさかのぼって大麻関連の犯罪歴を抹消することを決定したという。就職などへの悪影響を考慮したためとか。

 飲酒運転同様、摂取による交通事故が懸念されているものの、解禁のトレンドの加速は必至で、カナダでも今夏をめどに検討されている。

 過去にボブ・マーリーやジョン・レノンら大物ミュージシャンらが大麻所持で逮捕されたのを思い出すが、晴れて解禁の今、セレブの大麻ブランドが人気というから驚きだ。

 ヒップポップ歌手のスヌープ・ドッグは、15年に世界で初めて大麻ブランドを立ち上げたパイオニア。愛好者として知られるカントリー界の大御所、ウィリー・ネルソンは大麻入りチョコを発売。女性ロックンローラーの草分けでがんサバイバーでもあるメリッサ・エスリッジは、痛み止め効果が期待できる大麻入りワインブランド。オスカー女優でコメディアンのウーピー・ゴールドバーグは、生理痛を和らげる香油などボディーケア用品を販売している。

 昨年のギャラップの世論調査では、合法化賛成は米国民の64%に上り過去最高に。初めて保守派にも支持者が増え、選挙では解禁派の民主党に有利に働くとの観測も。

 ビジネスインサイダーによると昨年北米では97億ドル、約1兆円の大麻が合法的に販売されたが、巨大市場の加州参入で21年には2兆7000億円規模のビジネスに膨れ上がると予想している。

 ますますセレブ・ブランドが増えそうだが、日本の皆さん、くれぐれもお土産に持ち帰らないでね。(板垣眞理子)