【華麗な転身事情】いのうえのぞみ、インドひとり旅で写真にハマった「フォトライターはライフワーク」

今は一眼レフカメラが相棒だ

 グラビアアイドルやモデルで活躍してきた、いのうえのぞみ(36)がフォトカメラマンとしてトラベル系のウェブなどで注目されている。

 20歳のとき、インドに“ひとり旅”をして以来、旅にハマった。すでに世界63カ国を旅し、自然や営みの写真を撮り続け、フォトライターとして活躍している。

 2000年に「ヤングマガジン」の女子高校生水着甲子園で準グランプリに輝き、大塚製薬「カロリーメイト」の広告に出演した。その後、ゲームソフト「ファイナルファンタジーXI Play Online」イメージガール、テレビ東京「やりすぎコージー」などにレギュラー出演して人気を得る。来年、デビュー20周年を迎える。

 「デビュー当時、アイドルグループでも活動していたのですが、DVD撮影で行ったのがハノイでした。私の顔がアジアっぽくてベトナムに決まったみたいですが…。世界を旅したいと思うようになったのはその撮影だったかもしれません」

 20歳になって「大人への一歩」として行ったのがインド。「とにかく日本とギャップのあるところに行きたかった。心のどこかでカルチャーショックを受けたかったのかもしれませんね」

 そこで見たもの感じたものを残したいと思い、カメラを持った。

 「写真って、その時の一瞬を残せるのが素晴らしいと思うんです」

 インドの旅は2週間だったが、マザー・テレサの施設などでボランティアをしながら、写真を撮りまくった。

 「孤児院でお手伝いしたんです。そこで子供たちの笑顔を見ていたら、もっといろいろな国に行ってみたいと思うようになったんです。写真を撮るうちに価値観が変わったのかもしれません」

 以来、世界を回るようになった。

 「目的が決まっていたので、モデルの仕事以外、時間のあるときはセブンイレブンや牛丼の松屋、ラーメンの天下一品とか、普通のアルバイトも頑張りました。お金をためるのは自信がありましたから(笑)」

 20代はアジア中心だったが、30代になるとアフリカにハマった。

 「恵まれた国よりも発展途上国に興味があるんです。アフリカではエチオピアが良かった。言葉はできなくても、身ぶり手ぶりで伝わります。とにかく親切な人が多く危険な思いをしたことはなかったですね」

 撮影したものは当初、自身のブログで「旅紀行」として記してきたが、それがトラベル系の関係者の目に留まり、旅の専門誌やウェブ媒体でも掲載することに。

 15年にはバリ島観光大使に任命された。一方、「かわいい撮られ方、写真映りのコツを伝授します」と、自らのノウハウを生かした実用書「ちょっとしたコツで10倍かわいく見えるモテ“写”の教科書」(MDN出版)なども発刊している。

 スマートフォンでの“自撮り”や“インスタ映え”が流行する中で、実践的な内容に評価が集まっている。

 「モデルの仕事も頑張っていきますが、年齢的にも次のステップに行こうと…。フォトライターとしても軌道に乗ってきています。とにかく、たくさんの知らない世界を伝えたいし、今しかできないことをやりたい。そう言った意味で、フォトライターはライフワークになっています」(芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)