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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】難しい“暴走少年”への指導、日野皓正の往復ビンタに批判殺到 少年は感謝「愛があった」 (2/2ページ)

 言わずもがな暴力は絶対に許されない。罰として行われる身体的暴力行為である「体罰」は教育的指導ではなく、学校教育法でも禁止されている。しかし、件の少年が他の生徒に回さなければならなかったソロパートを、見せ場を独占しようと暴走したのは事実。制止しなければ彼の独演会になり、みんなで一生懸命練習してきた他の生徒たちはそれ以上に悲しい思いをしたに違いない。

 「行き過ぎたことはわかる。それは謝る」、報道陣に囲まれこう話した日野。一方でテレビ取材に応じた少年は「(日野さんには)愛があった」としかられたことに感謝し、その父親も「息子が悪かった」と話した。誰もが頭を悩ませる子供の教育と指導方法。あの状況でどうすればいいのか。自分ならばどうするか。みんなで考えてみたい問題である。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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