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【没後10年 阿久悠】ピンク・レディーの「S・O・S」に隠されたモールス事件の真相 放送局に叱られ、新聞ネタにまで (2/2ページ)

 「S・O・S」は、65万枚のヒットとなる。それに引っ張られる形で「ペッパー警部」もチャートに再浮上したのだ。そこからは、怒濤の進撃が始まる。

 3カ月ごとに新曲を発表していく。新しい詞ができるたび、伊東市の宇佐美にある阿久さんの自宅に、原稿を受け取りにいった。

 「原稿は必ず手渡しでした。阿久さんは『コピーやファクスでも渡せるけれど、それでは温度が下がっていくんだ』とおっしゃっていたんです。その半面、阿久さんは、原稿を受け取ったときの私の顔を見ていたんだと思いますよ。感動しているなとか、いちゃもんをつけそうだなとか。顔をみればわかるとも話してましたね。まあ、文句をつけるなんて、よっぽどじゃないとできませんと。後にも先にも1回だけでしたよ」

 それが「サウスポー」だった。

 ■阿久悠(あく・ゆう) 1937年2月7日生まれ。作詞家として数々のヒット曲を送り出す。2007年8月1日没。享年70。

 ■飯田久彦(いいだ・ひさひこ) 1941年8月23日生まれ。現職はエイベックス・エンタテインメント「レーベル事業本部」シニアアドバイザー。ビクターのディレクターとしてピンク・レディーや岩崎宏美らを手がける。

 没後10年・作詞家50年を記念した『「阿久悠 リスペクトコンサート」~君の唇に色あせぬ言葉を~」は2017年11月17、18日、東京国際フォーラム・ホールAで開催。問い合わせはサンライズ・プロモーション((電)0570・00・3337)。11月15日には、レコード会社7社から、未発表詞による新曲も含めた「阿久悠メモリアル・ソングス」が同時発売される。

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