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安室、電撃引退発表に関係者も驚き「まだこれから全盛期があると思っていた」

 「彼女がいなければ新しい音楽は生まれなかった」-。1990年代に「アムラー現象」を巻き起こし、一世を風靡(ふうび)した安室奈美恵(40)が20日、公式ホームページで1年後の引退を表明。ファンや関係者からは驚きと、早すぎる幕引きを惜しむ声があがった。

 安室はアイドルグループの活動を経て平成7年にソロデビュー。独自のスタイルを貫きながら、日本だけでなく、世界の音楽シーンの第一線で活躍してきた。

 ソロデビュー当初は音楽プロデューサー、小室哲哉とタッグを組みスター街道を駆け上がった。8年に発表したアルバム「SWEET 19 BLUES」は初回出荷枚数約305万枚を達成。9年のシングル「CAN YOU CELEBRATE?」は、売り上げ200万枚を超えた。

 1990年代には女子高校生などを中心に安室の細い眉などが特徴の化粧やファッションをまねる「アムラー」が急増。流行語にもなり、若者以外にも広く世に知られるようになった。

 下積み時代を経てビッグスターの座を獲得したことや、結婚や出産に伴う産休なども若い女性が思い描く理想の生き方にマッチ。平成11年には沖縄県で実母が殺害される不幸に見舞われたが、気丈に乗り越えて芸能活動に復帰した。

 慈善活動にも取り組み、23年に発生した東日本大震災の直後には、日本赤十字社を通じて個人で義援金5000万円を寄付したという。

 今月16日にデビュー25周年の節目を迎え、地元の沖縄県で記念コンサートを開いたばかりだった。

 音楽評論家の富澤一誠さんは、「従来のアイドルの枠を超え、生き方にまで影響を及ぼすアーティストの域に高めた人だった。彼女がいなければ、1990年代以降のダンスミュージック主体の新しい音楽は生まれなかった」と評価。「まだこれから全盛期があると思っていた。大変意外で驚いている」と語った。

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