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地下アイドルの「いじめ体験率」はなぜ一般人の約5倍なのか (3/5ページ)

 「あなたはいじめられたことがありますか?」という質問に対して「いじめられたことがある」と回答した地下アイドルは52.1%と約半数で、一般の若者は11.7%だったのです。

 反対に「いじめられたことはない」と答えた地下アイドルは19.1%で、一般の若者は61.6%でした。明確にいじめられた自覚がなくても、多少なりともそういう経験をしたと感じている地下アイドルを含めると、いじめの経験者が八割にも昇ります。

 しかし私が驚いたのは、どちらかというと、地下アイドルのいじめ経験が多いことではなく、一般の若者のいじめ経験率の低さでした。16歳でいまの活動を初めてから、学校の友人よりも地下アイドルと接する時間の方が長かったので、いつの間にか感覚が麻痺していたようです。つくづくマイノリティな世界にいるのだなあと思います。

 では、なぜ地下アイドルの世界にはいじめの体験者が多く入ってきて、さらにそれを告白できるようになるのでしょうか。

 被害の渦中にある人は、あまりいじめについて語りません。私もそうでした。学校に味方がいなかったのと、親族に心配をかけることも、外で学校のことを思い出すこともしたくなかったからです。そして中学生の私に、学校と自宅以外の居場所はありませんでした。

 人に話せない傷を抱えている時は、ほかの世界に行きたい願望はあっても、いじめによって自信を喪失しているので、なかなか行動に移せません。どこに行っても自分は受け入れてもらえない気がするし、ほかの世界でやり直そうとしていることが知られたら、生意気だと思われてまたいじめられるかもしれないからです。

 しかし、地下アイドルの世界には、なんとなく足を踏み入れた女性たちが、いじめについて話せるようになる環境が揃っています。

NEWSポストセブン
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