記事詳細

【BOOK】“自分の意志で死なせてほしい”という思い 橋田壽賀子さん「医者が罪問われない法制度を」 (1/3ページ)

★橋田壽賀子さん『安楽死で死なせて下さい』文春新書800円+税

 夫に先立たれ子供はなく、脚本の仕事をやり尽くした天涯孤独の身。十分に生きたと90歳を過ぎた今、死に方とその時期の選択はできないものかと模索している。(文・高山和久 写真・宮崎瑞穂)

 --『文藝春秋』(2016年12月号)で「安楽死で逝きたい」と“宣言”、反響の大きさに驚かれたとか。「終活」を考えるようになったのは

 「自分が死ぬなんて考えたこともなかったのに、この年齢になると、腰は痛くなり手術も2度。歩くこともつらくなるという状態。他人様のお世話にならないでどうやって逝くかなぁと死ぬことばかり考えますよね。90歳を間近に控えたときに、車いすの生活になってしまうと、ひとりで家事はできないし、どうなってしまうんだろうな、という気持ちになったのが始まりです。誰かのために生きたい、何かしてあげたいとか、して欲しいとかがないんです。そうなると死ぬことしか考えなくなるんですよ」

 --元気で脚本もまだお書きになっているのに

 「もう仕事も嫌になっちゃいましたしねぇ。ただ、遊ぼうという気持ちは残っていますよね。戦争で青春を奪われたせいなのでしょうか。旅に憧れていて、世界一周は3回も行きました。もう一度世界を回ろうと、来年出航する大型客船『飛鳥II』のクルーズを申し込みました。いま、私のたった1つの楽しみ。旅行に向けて頑張っていても、病気になって体が動かなくなったら安楽死ができると思ったら思いっきり爽やかに遊べるし、もうひとつ仕事をしようという気持ちにもなれる。スエズ運河を見たいから、ちゃんと食べなきゃと思うし、週に3回ストレッチなどもしていますよ」

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース