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【ぴいぷる】森田正光氏、粋でユニークな風流予報は雲上人の教え 「忠実にパクりまくった」 (1/3ページ)

 テレビのお天気コーナーでおなじみの気象予報士兼気象予報会社「ウエザーマップ」取締役会長。ガチガチの天気予報に時節の話や伝承などを加えた“風流気象予報”には定評がある。

 例えば-。

 「天高く秋の空を埋めるうろこ雲。お椀(わん)の中の温かいみそ汁のまだら模様に似てませんか。この模様はみそ汁の表面とお椀の下の方の温かい部分との温度差で起きた対流が作ったもの。うろこ雲も同じです。上空で対流が起こり始めている証拠なんですね」

 戦前の物理学者・寺田寅彦の、ひと筋の湯気から壮大な気象の話が展開する「茶わんの湯」を彷彿とさせる話。へぇ…と耳をそばだてていると、「うろこ雲はきれいですが、後ろには前線や低気圧が控えていて、お天気が崩れることも多い。だから『うろこ雲と厚化粧は長続きしない』という格言が生まれました。まさに雲から学ぶ人生の教訓です」と卑近な例で締めくくる。わかりやすい。粋である。

 「僕にとっては寺田、藤原(咲平=気象学者、作家・新田次郎の伯父)、倉嶋(厚=気象学者)は気象の神様、雲上人ですから。特に倉嶋先生は僕の全身の細胞をつくっているのではと思うぐらい憧れてやまない方でした」

 8月3日、倉嶋さんは鬼籍に入り、「母親の葬儀では1回しか泣かなかった僕が、号泣のし通し」だったそうだ。

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