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【酒井政利 時代のサカイ目】宇多田ヒカルや椎名林檎のプロデュース力、これからの音楽シーンを揺さぶるか? (2/2ページ)

 椎名林檎も松たか子、満島ひかり、石川さゆりなど主に女性のプロデュースを数多く手がけるが、作品には椎名カラーがちりばめられている。椎名が歌わずとも、そこには椎名林檎の顔が存在しているのだ。

 さらには、これまでの女優や歌手の持つイメージとは別の角度からアプローチし、新たな一面を引き出すというプロデューススタイルを取る。楽曲もビジュアルもトータルでディレクションすることで、ひとつの世界を創り上げる。椎名自身が“演じる”アーティストだということも大きい。

 全くアプローチの仕方は違うが、宇多田と椎名、2人の天才肌ともいえる女性アーティストのプロデュース力は、これからの音楽シーンを大きく揺さぶってくれそうで楽しみだ。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 南沙織、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ、矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、その売上累計は約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

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