【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】45歳、木村拓哉の魅力を脚本家・井上由美子にもっと引き出してほしい「BG 身辺警護人」 新橋のネクタイ巻き TV視てますか?
今回は井上由美子脚本、木村拓哉主演のテレビ朝日木曜ドラマ『BG 身辺警護人』について。
井上&木村のコンビといえば、全10話の平均視聴率が30%を超えた2003年1月期のTBS日曜劇場『GOOD LUCK!!』がある。木村は旅客機のパイロット「新海元」を演じ、そのかっこよさから全日空株までが上昇した(アニメ『君の名は。』が大ヒットしたが、監督の姓が「新海」だったことも多少は追い風になったかとオヤジは邪推している)。
2005年4月期のフジテレビ月9『エンジン』もこのコンビ。そこでは木村はレーシングドライバーにふんして再びコックピットに座り、爽快に突っ走った。
井上の脚本はどちらも木村の「スピード感=かっこよさ」を引き出すのに十分だった。ドラマ自体にスピード感とかっこよさがあった。
その木村、現在45歳。今度は民間警備会社で愚直に働くボディーガード役。汚れた背広姿を見ながら、平昌五輪開会式の入場行進で日本選手団の旗手を務めた“レジェンド”葛西紀明選手もまた45歳であることに気付き、胸が熱くなった。
宮崎駿アニメ『紅の豚』のキャッチコピーを思い出した。〈カッコイイとは、こういうことさ。〉
伊空軍エースパイロットのポルコ・ロッソはなぜか豚人間になったが、今も「カッコイイ」。
米映画『ボディガード』でホイットニー・ヒューストンを警護したケビン・コスナーは当時37歳だった。『BG』第4話で木村が女性大臣、石田ゆり子の腕をさっとつかんで支えた場面では、映画でホイットニーが歌った主題歌がオヤジの頭の中で鳴り響いた! ちなみにポルコ・ロッソは36歳だ。
なので、木村はまだまだ全然イケる。30歳になりたてで、ほっといてもかっこよかった頃とは違う今の木村の魅力を後半でもっと見たい。井上に引き出してほしい。(新橋のネクタイ巻き)