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【外国人が見るニッポン】欧米の真似事はいい加減ヤメにしません? (2/3ページ)

 しかし20年ここで生活をした今では、それが日本人が心安らかに生きる為の知恵の1つだったということに気がつきました。

 出る杭が打たれない世界を想像してみてください。至るところに出る杭だらけ。逆に出てこない杭が悪であり弱者となるのです。人と違うことが出来ないと評価されず幸せを掴むことがで出来ません。その上、人と違うことをして評価された人はさらに凄い事をやってのけるのではないかと期待をされるのです。それで心安らかに生きていけますか?

 日本企業の「年功序列」という仕組みに対するものとして、欧米の「成果主義」が最近の若者には評価されがちですが、この「出る杭が打たれない世界」というのは欧米の成果主義の実態なのではないでしょうか?

 もちろん成果主義であれば成果を出せば認められるのでモチベーションも上がり給料アップのチャンスもあるかもしれません。

 でもそれで働く社員達は本当に心安らかになれるでしょうか? 失敗をするかもしれない将来に対する不安や焦りを抱えず本当に「幸せです」と言えるでしょうか。

 それであれば昔ながらの日本の企業のように、周りの考え方に合わせ、それぞれの個性よりも集団を優先する。その代わりとして、大したことが出来なくても時間とともに昇格してまあまあな給料を貰えたほうが楽だし心も安らかなのではないでしょうか。

 それだと企業としての生産性が上がらず社会全体にとって良くないのではないか! 他と競争しないと勝てないぞ! それだと社会主義そのものじゃないか! という反論もごもっともです。

 出来る人も出来ない人も歳をとれば同じように給料が上がるのでは誰も努力をしなくなる。ロシアがソ連時代に社会主義を失敗した一番の原因がそれですよね。

 でも日本人は今まで言わば「見えざる小さな社会主義」を維持しながらも経済を成長させることが出来たし海外企業にも勝つことが出来ていました。

 ロシア人が社会主義をやると失敗するのに日本人はなぜ失敗しないのか、それは「日本人がとにかくサボらないから」の一言に尽きるでしょう。

 ロシア人はサボれるところがあればすぐサボります。驚きますよ。レジに人がいないと思って探してたら隣のお店の店主とお茶会を開催しているなんて場面に何度遭遇したことか。

 サボらない日本人の作る製品やサービスは真新しいものではないことが多いですが、その品質の高さが世界にウケていたのです。

 考えてみたら日本企業が海外企業に勝てなくなってきたのは欧米文化の真似事をし始めてからではないでしょうか?

 とにかく新しいアイデア! 革新的な製品! 効率的な生産方法! このようなものを求めるようになってから、空回りをし始めているように感じます。

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