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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】米朝会談はトランプ氏の“独断”で決まった 日本も直前まで知らず? (2/2ページ)

 今回の会談はまさにトランプ氏の独断で、自国の政権幹部や同盟国である日本にも直前まで知らせなかったという。

 安倍晋三首相は「少子化、北朝鮮の脅威。このふたつの国難を国民のみなさまのご理解を得て、力をいただき、乗り越えていかねばならない」と演説で繰り返してきた。

 たしかに日常生活でも速報で北朝鮮のミサイル発射情報が出ると緊張を余儀なくされるし、核弾頭のニュースを知るたび不安に襲われる。解決しないままの拉致問題はどうなっているのか。国家の安全や人権を脅かす彼の国に対して、どう対処すればいいのか。私たちは北の脅威を感じて暮らしている。

 「日本が推し進めてきた北朝鮮への経済的圧力は功を奏していて、それで音を上げた金正恩が平昌五輪での南北対話、そして米朝会談へと繋がっています。しかしその日本を外してトランプ氏が交渉を勝手に進めるのは大変まずい。北朝鮮は非核化しないでしょうし、狡猾(こうかつ)に時間稼ぎするだけです」(前出・国際部デスク)

 パフォーマンスに浮かれる「予測不能男」と平気で裏切る「ならず者」。こんな連中に振り回されるなんて、たまったもんじゃない。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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