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【宮内洋のV3ヒーロー道】子供たちに心を伝えたい“やられの美学” 「仮面ライダーV3」主人公演じた宮内洋 (1/2ページ)

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 命がけのアクションばかりだった「仮面ライダーV3」。主人公、風見志郎として、体当たりでアクションに挑んでいた宮内洋(70)には、ある美学があった。

 「ヒーローってぶざまにやられたらやられるほど、変身したときがかっこいい。だからV3のスーツを着ていた中屋敷哲也(当時・鉄也)さんには、V3はとことんかっこよくやってほしいとお願いしました。その分、僕はとことんぶざまにやられるからと。それが宮内洋の“やられの美学”です」

 実際、風見志郎は劇中でけがをしていることが多い。「やられたときの青たんや切り傷などのメークは全部僕が自分でやっていたんです。できるだけ痛々しくするようにね。今度はどこをけがしようかと楽しんでましたが…」

 そんなやられっぷりが高じて、死にかけたこともざらだという。

 「熱海沖の初島で行ったロケで、僕が水中に潜っているときに水面に炎が上がるシーンを撮ったんです。僕は泳いで炎から逃れることになっていたんだけど、泳いでも泳いでも火が追ってくるの。息が続かなくなるところでした。炎が風を起こして広がっていくことまでは、計算してなかった。あれは本当に死ぬかと思いましたよ」

 “やられの美学”は、子供たちに痛みを伝えたいという思いもあった。

 「ゲームって、何度でもリセットできるでしょう。僕らの撮影はリセットなんてできなかった。だから思いが伝わるんだと思います。本当に熱くて、本当に痛かったですもの。僕の足には無数の小さなきずがあります。これは、バイクがはね飛ばした小石が当たってできたけがで、50年近くたっても残っている。僕にとっては勲章ですよ」

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