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【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】SF的要素を盛り込んだ警察ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』

 フジテレビ系『シグナル 長期未解決事件捜査班』(関西テレビ制作)の脚本は尾崎将也氏。『幸福の黄色いハンカチ』に昨年の『赤ひげ』と、名作映画のリメークドラマを手がけている。

 今回の『シグナル』は2年前に韓国のテレビ局が制作して賞を総なめにした秀作ドラマのリメーク。尾崎氏なら日本版を任せられるという制作者の読みは正解。かなりいい出来栄えだ。

 坂口健太郎ふんする独学でプロファイリングを学んだ刑事が主人公。2010年には城西署に勤務していたが、18年に米国研修を終え、警視庁捜査1課の未解決事件捜査班に加わる。

 ある夜(23時23分)、彼は廃棄処分の無線機が鳴っていることに気付く。聞こえてきたのは刑事、北村一輝の声だった。

 23時23分になると、その無線機を通じて2人の刑事は、わずかの間だけ会話できる。未解決事件を追う坂口は、その事件を“過去の事件”ではなく“今そこで起きている事件”として渦中で追っている北村と、時を超えてダイレクトにコミュニケーションできるツールを手に入れたのだった。

 警察ドラマ花盛り。特に4月期はとりわけ多いが、お得意のテレビ朝日は今期、木曜に『未解決の女 警視庁文書捜査官』なる“女もの”の“未解決事件もの”を新規投入。なので『シグナル』は少々分が悪い。

 だが、“超常現象”“タイムパラドックス”といったSF的要素を盛り込んだ警察ドラマというのはちょっと記憶にない。というか、韓国のエンターテインメント界の発想力にはいつも感心させられるが、この『シグナル』はすこぶる付きで斬新(韓流発ゆえテンションが、やや高いが苦にはならない)。

 班長役の吉瀬美智子、刑事部長の渡部篤郎に加え、木村祐一、池田鉄洋、甲本雅裕もいい味。通好み、SF風味の警察ドラマ。超おすすめだ。(新橋のネクタイ巻き)

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