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追悼…朝丘雪路さんの素顔 アルツハイマー闘病、最後の会話は「あら」 “お嬢さま、天然”と言われたが誰よりも気遣いの人

 昭和を彩った大輪の花がまたひとり旅立った。4月27日にアルツハイマー型認知症のため82歳で死去した女優、朝丘雪路さん。“お嬢さま”“天然”というキャラでお茶の間に愛されてきたが、誰よりも気遣いの人だったという。専属カメラマンを務めた写真家が素顔の朝丘さんをしのんだ。

 写真家の小町剛廣氏は、朝丘さんが2011年に旭日小綬章を受賞したときから専属カメラマンとしてシャッターを切ってきた。「気まぐれなお嬢さまというイメージがあるが、実際は大らかですごく気遣いの人」と振り返る。

 花をテーマに朝丘さんを撮影したときのこと、その日は「あじさい」がテーマだった。

 「朝丘さんって“晴れ女”なんです。でも、その日に限って大雨。着物姿の朝丘さんも、もうびしょ濡れ。でも文句ひとつ言わず、最後はお付きの人に『みなさんびしょ濡れだからTシャツを買ってきてさしあげて』と。そんな人は朝丘さんだけでしたよ」

 そして“プロ”のすごみも感じたという。

 「シャッターを切るたびに表情が変わる。オーラがすごいんです。ある意味、こちらが撮らされている感じ。隙だらけのようで、まったく隙がない。テレビでみる姿は女優として作りあげた姿なんです」と小町氏。

 45年間連れ添った伴侶を失った俳優の津川雅彦(78)は20日に会見。昨年に患った肺炎治療のため酸素吸入のチューブを装着し、車いすに座りながら胸中を明かした。

 借金から自宅を売却後は別居していたが、アルツハイマーを患った朝丘さんのために再び同居。3年4カ月にわたり介護を続けてきたが、最後に交わした言葉は数カ月前に「あら」と一言。「俺とわかってしゃべっていたのかな」と津川。「僕が先に死んで彼女を残すよりはいい結果になった。あらゆることに感謝です」と思いをはせた。

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