記事詳細

【元文春エース記者 竜太郎が見た!】西城秀樹さん“ありのままの姿”に感激 「病気と戦う人を勇気づけられたら…」 (2/2ページ)

 彼の歌う姿を見て、一部の観客から「かわいそう」という声もあったというが、「いや、でも、ほとんどすべてのお客さんが『西城さんの歌う姿に勇気をもらった』『元気をもらった』『西城さんに負けないようがんばろうと思う』『ほんとうに感動した』と拍手大喝采。ステージ袖からセンターに移動するとき、その日の調子で足元がおぼつかないときは今陽子さんや小川知子さんら共演者が支えてくれ、温かい空気に西城さんも安心していましたね。それで数曲歌うんですけど、最後は出演者全員がステージで西城さんを取り囲むように『ヤングマン』を大合唱する。『Y、M、C、A』の振り付けで踊り、総立ちになった観客との一体感は、毎回、身震いするほどすばらしかった。間違いなく西城さん自身も、ステージから、またファンのみなさんから生きる活力をもらっていたと思います。ステージが終わったあとの晴れやかな笑顔が、いまも目に浮かびます」(前出のコンサートスタッフ)。

 スポットライトを浴びた西城さんは、やはり不世出の大スター、燦然と輝いていた-。

 「文藝春秋」2016年12月号の独占手記で、西城さんは心境をあかしている。

 《病気になる前は「カッコよくあることが務めだ」と信じていたし、2度めに倒れたあとは「こんな姿は誰にも見せたくない」と落ち込みました。しかしいまは、たとえ不自由でも、ありのままの姿を見てもらいたい。そう思えたら、とても楽になりました。脳梗塞やほかの病気と戦う人を勇気づけられたら--それがぼくの生き甲斐です》

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

zakzakの最新情報を受け取ろう