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【BOOK】太田光、世論に「異議あり」 テレビや笑い、戦争、死生観…常識に鋭く切り込む (1/3ページ)

★太田光さん『違和感』扶桑社1400円+税

 結成30周年を迎えた「爆笑問題」では無二の相方・田中裕二とシニカルな笑いで列島を沸かしてきた。映画監督や小説家としても冴えを見せ、本作では『違和感』を覚える世間の論調に「異議あり」を突きつけた。(文・高山和久)

 --出版のきっかけは

 「違和感をテーマに、という編集者さんの話があり、お受けしました」

 --最近の違和感は?

 「松山刑務所から脱走した受刑者の動機が『刑務所内の人間関係』というのは少し驚いたね。服役中にイジメがありましたっていうのは確かに今では問題だよ。でもたとえば漫画『あしたのジョー』で矢吹丈が鑑別所に入れられ、そこでボスのマンモス西が2段ベッドの上から丈の腹の上に飛び降りる、あれもイジメになるのかな。われわれはそうは思わなかったけど、今だとケシカランということなんですね」

 --前作『しごとのはなし』から7年。世間は変化しましたか

 「パッと何かが変わったとは思わないね。自分自身も53歳になって変わっていくかなと思ったけれど、全然変わっていないことに驚いている。違和感という意味では、ずっと解消しないまま。違和感がなくなったら何かに同化したってことで、自分がなくなっちゃうかもしれないね」

 --新著では「自分への問いかけ」も

 「自分と世間というのは重なっていますよね。笑い、仕事もそうだしね。本来はひとつのこと。一番に違和感を覚えるのは自分なんでしょうね。自分の中から出てくる話だからね」

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