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【名優競演!金田一耕助の世界 ペリー荻野】「逆立ちでもするか」監督の言葉きっかけに… ドラマでもっとも多く金田一耕助を演じた古谷一行 (1/2ページ)

★(2)古谷一行 横溝正史シリーズ

 名探偵・金田一耕助をドラマでもっとも多く演じたのは、古谷一行だ。

 ブームの中、1977年に放送された「横溝正史シリーズ」(TBS系)。ドラマ化は決まったが、金田一を誰にするかでかなり難航したという。そんな折、制作した毎日放送の副社長の令嬢が『古谷一行さんがいい』と話したことから、監督の工藤栄一、脚本の服部佳らが急遽、本人に面接。「金田一のボサボサ頭とはかまが似合いそう」だと起用が決定。古谷金田一といえば、逆立ちだが、工藤監督の「逆立ちでもするか」という言葉がきっかけだった。

 第1弾「犬神家の一族」では、事件のカギを握る三姉妹の長女・松子に京マチ子、次女・竹子に月丘夢路、三女・梅子に小山明子。ヒロイン珠世に宝塚歌劇団の元娘役・四季乃花恵、佐清に田村亮と豪華キャストが集結。井上梅次監督夫人の月丘、大島渚夫人の小山を器用したのは、豪華キャストの現場は何かともめごとも多く、作品作りの苦労をよく知り、協力的な監督の奥さんがいたほうがいいという配慮だった。

 豪華出演陣に加え、映画全盛期を支えたスタッフが「映画版に負けないドラマに」とガラス窓ひとつひとつに犬神の家紋を施すなど、細部にまで凝ったため予算的にはとんでもないことになってしまった。

 しかし視聴率は40%超の大ヒット。以降、第1シリーズは「本陣殺人事件」「三つ首塔」「獄門島」「悪魔の手毬唄」、第2シリーズは「八つ墓村」「真珠郎」「仮面舞踏会」「不死蝶」「夜歩く」「女王蜂」「黒猫亭事件」「仮面劇場」「迷路荘の惨劇」を放送。その後、スペシャル版も多く作られた。

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