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菅井きんさん死去 92歳、心不全 「必殺」シリーズなどで人気に

 「ムコ殿!」のせりふが印象的な時代劇「必殺」シリーズなどで親しまれた女優の菅井きん(すがい・きん、本名・佐藤キミ子=さとう・きみこ)さんが10日午後2時、心不全のため東京都内の自宅で死去した。92歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 庶民の味を出せる名脇役として活躍し、黒沢明監督の「生きる」「赤ひげ」などに出演。1985年に映画「お葬式」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。2008年の「ぼくのおばあちゃん」で82歳にして映画初主演を果たした。1990年に紫綬褒章、96年には勲四等宝冠章を受章している。

 菅井さんの人気を決定づけた「必殺」シリーズには、73年の「必殺仕置人」から2009年の「必殺仕事人2009」まで、藤田まことさん演じる中村主水の姑のせん役で出演。妻のりつ役の白木万理(81)とともに主水をいびる姿で、当たり役となった。

 2010年に自宅で転倒して大腿骨を骨折して以降は車いすを使っており、14年にはテレビ出演し、東京都内の特別養護老人ホームで暮らす様子を公開していた。