記事詳細

【酒井政利 時代のサカイ目】穏やかさが歌にも投影される宇多田ヒカル 公私共に“円熟”の年齢に (2/2ページ)

 楽曲は最新アルバム『初恋』に収録されている。その『初恋』が、ファンの要望に応えてアナログ盤でも発売される。シリアルナンバー入りの生産限定品で12年ぶりの国内ツアー初日に当たる11月6日から入手可能になる。

 宇多田がアナログ盤を出すのは2002年の3枚目『DEEP RIVER』以来のこと。アナログならではのぜいたくな音質を最大限に生かすために2枚組になる。またアナログサイズのブックレットも封入される。

 以前『SONGS』(NHK)に出演したとき、初恋について語った宇多田。「私にとって初恋とは“人間として初めて深く関わった人”のことなんです。だから私は恋愛においての初恋って経験がないんですよ。母親と父親が初恋の対象だと思っていて。恋っていうより愛ですね。理解しようとするのがその後に続く他の人との関係だと思っていて。だからテーマはずっと変わってないんですよ」

 最近顔が穏やかで優しくなり、言葉も意味深くなってきている宇多田。それが歌にも投影されている。公私共に円熟の年齢に入ってきたようだ。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 南沙織、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ、矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、その売上累計は約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

関連ニュース