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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】「あんたみたいになりたい!」そう思えた男との別れ… (1/2ページ)

 「あれぐらいほれちゃう男はいないよ!」と、老若男女かまわず人から評されたとしたら、そこまでたどり着いた自分の人生の本懐を遂げたことになるでしょう。「いつかはそうなりたい」と思って生きている私なのですが、なかなかどうして、人様からそのような評価を受ける男になっていないのが現実です。

 昨年、東京・新宿の歌舞伎町で「ある男」と知り合いました。男は長い間、歌舞伎町で生業をしてきました。新宿生まれで歌舞伎町で青春時代を過ごした私は、脂の乗り切った7歳年上のその男に対して「オレの地元で長いことやってたって、威張られてもたまったもんじゃねぇよ」と構えていました。

 後から聞いたら、向こうも「開店前の忙しい時間に、変な名前の芸人がなにを偉そうにオレに取材だって!?」と構えていたといいます。

 互いに構えあった者同士がスイングすることなどないのが人の世の常です。しかし、不思議なもので男と私は、ものの5分ほどで意気投合。恥ずかしながら、最後は男同士で抱擁してしまうほどの仲となってしまったのです。

 一瞬で私がほれ込んでしまった男とはスナック「KenKen」のマスター、松原健さんです。ここから私と健さんが繋がっていきます。クリーン化されてしまい、すっかり故郷と思えなくなってしまった歌舞伎町へ訪れる最後の“フック”が、健さんとの昔話だったのです。

 そんな健さんが先日、不慮の死を迎えてしまいました。自宅での孤独死でした。

 元気だった健さんが、今年の私の誕生日イベントに、こんなメッセージをくれたことが去来します。

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