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【酒井政利 時代のサカイ目】「生身の人間を応援するのと同じ」 エンタメ界の新境地を拓く“バーチャルアイドル”の可能性 (2/2ページ)

 男性4人組のパフォーマー、バーチャルアイドルAR performers(ARP)。シンジ、レオン、ダイヤ、レイジの4人のバーチャルアイドルは、全員がアーティスト養成校ISM横浜校の生徒で、それぞれが細かくキャラクター設定されている。

 ライブも開催し、歌やダンスだけでなく、観客を巻き込んだトークで会場を大いにわかせる。ファンの応援でライブ構成が変化していくという参加型ライブのスタイルを取っているのも特徴。

 「生身の人間を応援するのと同じ」「目の前のステージにいるのは本物の人間と変わらない」とは、ライブ会場でステージに投影される4人のアニメーションに声援を送るファンの声。

 4人の最大の特徴は2次元のキャラクターでありながらARでイキイキと存在するため、会場とのやり取りや、声援に応えたり、その場のノリで歌のアレンジを変えたりもできること。ダンスや動きに合わせて足音や着地音も聞こえてくる。まさに生身の人間のライブ感覚になれるのだ。

 そのカッコよさには現実のアイドルはかなわない。現実とバーチャルが同次元に存在し始めたことで、エンターテインメント界は大きく揺れ動き始めている。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 南沙織、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ、矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、その売上累計は約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

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