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【オメガトライブ生んだ林哲司激白 ヒット曲舞台裏】菊池桃子 どんなに難しいメロディーでも天性の声で「彼女の色」に (1/2ページ)

 80年代のトップアイドルだった菊池桃子(50)。「卒業」「もう逢えないかもしれない」といった洗練されたシティーポップは、独特の世界観を生み出した。

 「トータルして50曲あまりできたことは、僕にとってもよかった。アイドルなんだけど、意図的にチャレンジしたことも多かったんですよ」

 初めて会ったときの印象について、こう語る。

 「オメガのレコーディングの最中に、プロデューサーの藤田浩一さんが彼女をスタジオに連れてきたんですよ。制服姿であの顔でしょ。かわいいけど、『やめたほうがいいのに』って思ったの。芸能界には合わないぐらいナイーブだったから」

 菊池といえば、良くも悪くも独特のウィスパーボイスが特徴。作曲家としては、どう見ていたのだろうか。

 「はっきりいえば、下手うま。でもかすれたウィスパーボイスはフレンチポップスにも通じる魅力があった。声量はないけど高みがあってさわやかさを感じる声だから」

 ある意味、作曲家としての腕の見せどころではあったわけだ。

 「音域があまりないのはしようがない。彼女のキーの中で変化を持たせようとすると、転調をやらざるを得ない。それまでのアイドルの曲ってそんなに転調はなかったんです。彼女の曲は当時としては、転調が多かったですね。これは僕よりも彼女が苦労したんじゃないかな」

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