記事詳細

【オメガトライブ生んだ林哲司激白 ヒット曲舞台裏】中森明菜の「北ウイング」、イメージは「真ん中でいってください」 (1/2ページ)

 「それまでにもアイドルには曲を書いていたけど、ここまで自分のスタンスを築いていた人に書くことはなかったので、プレッシャーでしたよ」

 1984年1月1日にリリースされた中森明菜のシングル「北ウイング」。林哲司は明菜からの指名を受けた。

 「オファーはすごく抽象的でしたね。曲的には『少女A』のつっぱった女の子なのか、『セカンドラブ』のナイーブな女の子か、ディレクターにイメージを聞いたら、『真ん中でいってください』と…」

 最初は戸惑うばかりだった。ロック調の「少女A」とナイーブな「セカンドラブ」の真ん中…。「僕に白羽の矢が立ったってことは、激しい要素もありながら、ナイーブな一面もみせていくという曲を書いてほしいということだろうと思うしかなかった」

 書き上がった曲を、ディレクターの前でギター1本で披露した。しかし、しっくりこない表情を見せ、書き直しを命じられた。

 「持って帰ろうとしたら、ここでやってくれと。帰してくれないの。もとの曲は長かったなと思い、削ってコンパクトに作り直して聞かせたら、OKが出ました」

 曲が完成した段階で、歌詞も書き直しになったという。

 「イントロのアレンジを聞いたディレクターが空港をイメージしたそうなんです。で、今の歌詞になったというわけです。でも、ストーリーの中に描かれている女性も強い意志を持ちながらも優しさがある。これも“真ん中”なんです」

関連ニュース