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【外国人が見るニッポン】AI翻訳時代…英語の学習なんて時間のムダ!? (2/4ページ)

■英語の学習はもう時代遅れ!?

 というのも、翻訳技術の進化のスピードが凄すぎませんか?ってことです。

 つい数年前までGoogleに翻訳させても、笑ってしまうほど質の低い訳文をかましてくれていたのですが、ここ最近は、ちゃんと理解できる文章で翻訳してくれるようになったことにお気づきでしょうか? 日本語を僕の母国語のロシア語に翻訳させても、納得できるような自然な言い回しで翻訳をしてくれるのです。昨年フィリピンへ行った時も、大活躍してくれました。

 調べてみると、Google社は2016年にニューラルネットワークの深層学習(ディープラーニング)とやらを応用した新しい翻訳システムを導入したらしく、ここでもいわゆる最近流行りのAI(人工知能)が活用されているらしいのです。マイクロソフトもスカイプ通話でリアルタイムに会話を翻訳してくれるサービスを導入していて、そこそこ会話が成立するレベルですし、NECの持ち運び式翻訳機はTOEIC800点レベルなんだとか。800点って受験者の上位10%ですよ。日常会話が普通にできるレベルなのです。英会話も時代はAI、自動翻訳なのであります。

 これからますます翻訳技術が進歩することを考えると、必ずしも英語学習のために貴重な時間を割くことが全ての人にとって意味のある自己投資とは言えないのではないか? と思ったのです。これからは英語は機械に任せて、自分の大切な時間は他にあてるという選択をする人たちも増えてくることでしょう。将来的に完璧な翻訳機が登場してしまったら、せっかく長い時間と多くのお金をかけて習得した英語スキルの価値がなくなってしまう可能性すらあるのではないかと考えると、迂闊に勉強も始められません。

■これから英語学習をする意味は?

 この時代に英語学習をする意味はあるのか? こればかりはその“完璧な翻訳機”が実際にどこまで完璧になり得るかが分からない限り、絶対的な答えは出せません。ちょっとした賭けです。

 ただ一つ言えるのは、いくら翻訳が完璧に出来たとしても、それが翻訳である限り、一度機械を挟むことに変わりはないということです。機械を一度“挟む”ことにより、会話で重要となる“間”が取りにくくなるでしょう。適切な間が取れないと、ニュアンスも変わってしまうのではないでしょうか。

 会話は生き物と言われるほど、その人が、その人の声で、その時、そのニュアンスで言ったからこそ、笑えたり、心に沁みたりするものです。

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