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【シネマパラダイス】大杉漣さん最後の主演作で初のプロデュース作 「教誨師」6日公開

 400本以上の作品に出演した名優、大杉漣。彼の最後の主演作にして、初のプロデュース作品は、死刑囚と対話する教誨室を舞台に生きることを問う、人間ドラマだ。

 プロテスタントの牧師、佐伯(大杉)は教誨師として月に2回、拘置所を訪れ、死刑囚と面会している。気のいいヤクザの組長(光石研)、よくしゃべる関西弁の中年女性(烏丸せつこ)、大量殺人を犯した若者(玉置玲央)ら個性的な6人が、佐伯の担当だ。佐伯は親身になって彼らの話を聞き、真剣に向き合うことで、封印してきた自らの過去に思いをはせるようになる。

 1時間54分の対話劇はほぼ一発撮り。佐向大監督の手腕に拍手。6日公開。

 【ホンネ】役者陣の熱演に魅せられ、あっという間に上映終了。生と死を大上段に構えず、フラットな視点から考えさせる点にも好感が持てる。地味だが、見応えのある秀作。(映画評論家・安保有希子)★★★★

 ★5つで満点

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