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【シネマパラダイス】長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生 完成度高い悲喜劇「鈴木家の嘘」

 長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を描くトラジコメディー(悲喜劇)。

 引きこもりだった鈴木家の長男の浩一(加瀬亮)が自殺し、そのショックで母の悠子(原日出子)は記憶を失ってしまう。彼女を悲しませないため、父の幸男(岸部一徳)と長女の富美(木竜麻生)は、浩一はアルゼンチンに行って働いていると嘘をつき、親戚中を巻き込んでの騒動に発展する。岸本加世子、大森南朋が演じる個性的キャラの親族たちも魅力的。野尻克己監督のオリジナル脚本。16日公開、上映時間2時間13分。

 【ホンネ】嘘がばれないように奮闘する父娘の姿をユーモアたっぷりに描きながら悲しみから再生しようと、もがく家族を優しく描く。本人たちが必死に行動しているのが、傍からみると滑稽にうつる。初監督作ながら悲喜劇としての完成度が高い。(映画評論家・山形淳二)★★★☆

★5つで満点 ☆は星半分

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