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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】M-1暴言騒動で“格の違い”を見せた上沼恵美子「2人には興味ない」 (2/2ページ)

 だが久保田は、身ぶり手ぶりを交えて熱弁を続け、「あんたがつけた点数とこっちが思った点数、一緒でありたい。ここで格差が生まれたら違うやん。それが『私が好きー』とか言い出したら!(とテーブルを蹴る)」。

 武智も「右のオバハンにはみんなうんざりですよ」と同調。「嫌いですって言われたら、更年期障害かって思いますよね」。久保田は「私もう年やから分からへんって。知らんて!」。さらに武智は「売れるために審査員するんやったら辞めてほしいですよね」。

 この映像がライブ配信されるやすぐさま炎上(現在は削除)。ふたりはSNS上で上沼におわびしたが、業界全体が叱責する事態に。酔って愚痴を言うのは、百歩譲ってあることだとしても、なぜSNSで公開したのか。関西のテレビ関係者に聞いても「どうしようもないバカ」という率直な意見ばかり。

 一方の上沼は、私は何度か番組に招いてもらったことがあるが、「芸に厳しくて、怖い人?」という事前の印象とは真逆の、細やかな心遣いをされる優しい女性だった。表立って見せはしないけれど、苦労人であることもわかった。女性としてのつらさを知っている。それが伝わるからこそ多くの女性に支持されているのだ。

 現在の「M-1」がお笑いの域を越えて、“死ぬか生きるか”のような戦いになっていることも今回の騒動の遠因かもしれない。ただ、それは舞台裏の話であるべきだろう。

 松本人志(55)は「勉強不足」と斬って捨て、上沼は今回の騒動を「2人には興味ない」と一笑に付したが、今回ふたりが誠実に謝罪すれば、おそらく上沼は許してくれるだろう。しかしその前にふたりには猛省してほしい。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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