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【シネマパラダイス】諷刺と寓話を込めて権力社会を笑い飛ばす! 「葡萄畑に帰ろう」15日公開

 グルジア(現ジョージア)映画「青い山/本当らしくない本当の話」などの巨匠エルダル・シェンゲラヤ監督が21年ぶりに85歳で撮り上げたヒューマンドラマ。政界に身を置いた経験を生かし、諷刺と寓話を込めて権力社会を笑い飛ばす。1時間39分。15日公開。

 故郷の母のことなどすっかり忘れ、政府の要職“難民追い出し”大臣に就くギオルギ(ニカ・タヴァゼ)は自分専用の椅子を新調し、ほくほく顔。名誉も地位も家族もあり、ついでに新しい恋人も得る。だが権力闘争に敗れ、瞬く間に政界を追われることになる。

 【ホンネ】ボタン1つで空まで上昇する椅子に有頂天になる主人公にクスリ。巨匠ゆえに難解かと思いきや、あまりに自由な発想や展開に驚嘆! ピリッとした風刺の中に同居するジョージアの大らかさ、ユーモアが随所に効いてニンマリ。(映画評論家・折田千鶴子)★★★★

 ★5つで満点

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