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【男が泣く浅田次郎・時代劇の神髄】男の友情、対立、別れなど切ない場面が次々と… 「壬生義士伝」 (1/2ページ)

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 浅田次郎小説の映像化といえば、名優たちの熱演で涙なしでは見られない感動作が多い。15日に公開された映画「輪違屋糸里(わちがいやいとさと) 京女たちの幕末」のように時代劇にも独自の世界を広げてきた。そんな浅田時代劇の神髄を紹介する。

 浅田時代劇の特長は、主に幕末を舞台に、無名の人々の姿を描いていること。歴史に名を残すことのなかった人々が激動の時代の中で、必死に生きる姿にジーンとくる。

 代表作のひとつが渡辺謙主演版と中井貴一主演版で知られる「壬生義士伝」。主人公の吉村貫一郎は人斬りも積極的に引き受け、報奨金を受け取ることから「守銭奴」「出稼ぎ浪人」と新選組内でもさげすまれる。

 しかしそれは故郷南部で飢える家族を養うためだった…。これだけでもぐっとくるが、話が新選組だけに男の友情、対立、別れなどの切ない場面が次々と出てくる。

 ドラマ版「壬生義士伝~新選組で一番強かった男」では、渡辺謙が「新選組のおかげでかか(女房・高島礼子)もわらしも死なずにすみました…」と東北弁の朴訥な貫一郎に。だが新選組は京都人から「壬生郎」と嫌われ、さらに内部対立で同士討ちも勃発。

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