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【番記者だけが知る女優・樹木希林の壮烈人生】芸名「悠木千帆」を2万2000円で売却… 新芸名「樹木希林」誕生と大ヒットまで (2/2ページ)

 久世氏は「芸名が変わると誰だか分からなくなるから買い戻してこい」とか「母に濁点をつけて母(ばば)啓子は?」などと悪乗りする始末。さらに久世氏の番記者も加わっての命名ミーティングが深夜まで続いた。

 辞書を引いて文字を拾いながら4文字から「樹や木が集まり稀(まれ)」な林を作る。みんなが集まり何かを生み育てる」を連想し、本人も「キ・キ・キと音が重なるのは好き」と気に入り「樹木希林」が誕生したのである。

 心配された新芸名「樹木希林」も「ムー」「ムー一族」で共演した郷ひろみとのデュエット曲「お化けのロック」「林檎殺人事件」が空前の大ヒット。あっという間に全国に知れ渡った。(フリーライター・中野信行)

 ■樹木希林(きき・きりん) 本名・内田啓子。1943年1月15日生まれ。東京都出身。61年に文学座に入団。73年にロック歌手の内田裕也と再婚したが1年半で別居。籍はそのままだった。最初の芸名は悠木千帆。樹木希林に変名したのは77年。

 2013年に「全身がん」を告白。今年9月15日に75歳で死去した。長女はエッセイストの内田也哉子、その夫が本木雅弘。遺作は自ら企画も担当した映画「エリカ38」(来年公開)。

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