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【桂春蝶の蝶々発止。】フレディ・マーキュリーは「太宰治」そのもの (1/2ページ)

 今年の結びとなりました。2018年の大トリに、あえて取り置いていたテーマがあります。尊敬と誇りをもって書きつづる人物。そう…映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒット中、伝説のロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーです。

 私はずっと、フレディに憧れを持ち続けてきました。「どんな落語家になりたいの?」と聞かれたら、「フレディ・マーキュリーのような噺家になりたいです」と答えてきました。

 フレディの凄みは、あの「ダサさ」にあります。タンクトップにサスペンダー、市松模様系ぴっちりつなぎ、スタンドのバーだけが付いたマイク…。ああ、書いてるだけで恥ずかしくなる。

 だけど、フレディがやると超絶カッコいい。どうしてなんでしょう? もちろん、卓越した歌唱力や、唯一無二の創造性、パフォーマンスに人気が裏付けされているのは理解できます。しかし、それだけでアルバムが2億枚も売れますか?

 その謎が映画を見て分かりました。結論から言いましょう。

 フレディは、作家・太宰治そのものなのです。悪魔憑きならぬ太宰憑きです。最大のヒット曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、太宰の「人間失格」なのです。

 「ママ~」で始まる名バラードには、太宰のキャッチフレーズ「生まれて、すみません」の意味が隠されています。「ボヘミアン・ラプソディ」も「人間失格」も、あれだけ売れたのは、読者すべてが自身の人生と作品を重ねたからです。

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