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【サザンオールスターズ40周年への轍】1989年 映画「稲村ジェーン」で新たな挑戦 興行収入40億円超の大ヒット! (2/3ページ)

 ちなみに「さよならベイビー」は、当時一世を風靡したホイチョイ・プロダクションズ製作の映画「彼女が水着に着がえたら」の主題歌でもあった。この映画は全編にサザンのナンバーがフィーチャーされている。

 マリンスポーツをテーマにOLとヨットマンの恋を描いた内容に象徴されるように、当時はバブル景気の真っただ中。そんな時代にあってなお、人々を驚かせたのが、7月21日に発売されたサザン初のベスト・アルバム「すいかSOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61SONGS」だった。45万セットの完全限定発売だったにもかかわらず、予約の段階で予定数を超えて品切れになってしまう異例の事態となった。

 このアルバムは、78年のデビュー以来、10年にわたってサザンが発表してきた楽曲からセレクトされた61曲を、年代順に収録した4枚組のCDのボックス・セット。今では手に入れることのできない幻のベスト盤となっている。

 そしてこの年、桑田佳祐は新たな挑戦へと乗り出す。初めて製作総指揮と音楽を担当した「稲村ジェーン」(東宝)である。これは、昭和40年の湘南稲村ケ崎を舞台に、20年に一度訪れるという伝説のビッグウェーブを待つサーファーたちの人間模様を描く青春物語だった。

 翌年の公開に向けて、この年の9月にクランクインした。主演に新人の加勢大周を起用したのも大きな話題になった。もちろん、桑田自身も出演したが、ナマの湘南を知り尽くした彼ならではの作品となり大ヒット。興行収入で40億円を超える大ヒットとなった。

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