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【シネマパラダイス】ロマの少年をドキメンタリータッチで描く 「チャンブラにて」

 昨年の米アカデミー賞外国語映画賞のイタリア代表に選ばれ、巨匠マーティン・スコセッシが「感動的で美しい」と言った作品。かつて〈ジプシー〉と呼ばれ、旅をしながら生きてきた人々。今は〈ロマ〉と呼び方が変わったが、移動や行商を制限され、福祉や教育や医療の優遇を受けられずにいる。そんなロマの少年をジョナス・カルピニャーノ監督がドキメンタリータッチで描いている。上映時間118分。26日公開。

 イタリア、ラブリア州のスラム化したチャンブラに住むピオ(ピオ・アマート)は14歳だが酒、タバコ、車の運転、博打もやる。

 ある日、父と兄が警察に拘留され、家族を養う責任がピオにのしかかってくる。彼はアフリカからの移民アイヴァ(クドゥ・セイオン)と知り合い、窃盗などで手に入れた品物を売って稼ぎ始めるが…。

 【ホンネ】父や兄から窃盗を学んだピオは犯罪という認識が低いまま続ける。彼を見ていると教育の必要性を実感。ロマの人たちの待遇改善や教育や雇用はヨーロッパの問題のひとつなのだ。(映画評論家・おかむら良)★★★

 ★5つで満点

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