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【トレンドウオッチャー木村和久の世間亭事情】大河「いだてん」の流れつく先は… 違和感と方向性を探る (2/2ページ)

 東京オリンピックの、悲劇のヒーローといえば断然、円谷幸吉です。国立競技場で全国民が見守るなか、イギリスのヒートリーに抜かれて、屈辱の3位。そして次のメキシコへの期待。独自の走法による腰痛で、限界に達していた円谷は、プレッシャーに負け自ら命を断ちます。

 「父上様、母上様、三日とろろ美味しうございました。干し柿、もちもおいしうございました」で始まる、遺言は名文です。何回読んでも涙が溢れてきます。

 これで団塊世代は、ウルウルものでテレビに釘付け状態。視聴率もアップ。

 まあ、NHKにとっては、余計なお世話なんでしょうがね。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

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