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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】『小室家金銭トラブル報道』への違和感 醜聞が出ること自体「バチ当たり」 (2/2ページ)

 もちろん神武天皇の存在自体が神話的なものであるという歴史的見解や戦後にGHQが行った天皇陛下の人間宣言なども踏まえて、そういう社会的システムそのものを否定する方や、急進的な制度改革を提唱する方もいる。

 しかし多少リベラルな素養もある私でさえ、皇室とは、神様の末裔(まつえい)であり、一般国民とは違う高次の存在であるという「世界観」の上で話を進めないと、皇室に関する話そのものが成立しないと理解している。

 開かれた皇室という流れもあるが、私は皇室とは、逆にもっと「神々しい」ものであって、閉じられていてよいと思う。逆にそうでなければ、そもそも論に話が戻ってしまう。

 多くの方が神社などに行くと感じる、神秘的な気持ちや、人知を超えた荘厳さ。そういう「世界観」を皇室は強く持ってよいと思うし、それが大事な社会的機能であると思っている。

 そういう聖なる領域において、中古ベンツの売値程度の金銭トラブルなどの「醜聞」がウロウロするということ自体、タブーを通り越し、「バチ当たり」なのである。

 世の中というのは、ほとんどが、くだらなくて、卑猥(ひわい)で、下世話なことに満たされている。そういう世俗的な事象を超越した存在としての皇室だからこそ、その存在を多くの国民が求め、精神的な支柱となっているはずだ。

 いよいよ平成も終わるが、平成という時代の軽薄さを、どこか象徴するかのような話である。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。

 主な出演番組は「アウト×デラックス」(フジテレビ系)など。2月21~24日に脚本と演出を担当する舞台「小鳥の水浴」を新宿シアター・ミラクルで上演。

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